LIFE IN SPAIN スペインワーホリ日記

【帰国しました!】帰国直後の所感✏️捨てられたものの話

23/10/2024

¡Hola!
帰国直後の所感編第二弾、本日は前回とは反対に、捨てられたものの話。

留学や変化を伴うことに挑戦すると「その経験から何を得られたか?」という部分に着目されることが多いですが、今回のワーホリで私はあるものを捨てられました。

それは、「過去、パリへの未練」です。

21歳の頃に経験したパリ生活。
これまでずっと実家暮らしで親に生かされていた私が、仕送りもお小遣いも何もなく、自分の力だけで学校に通い、お金を稼いで家賃を払い、生活をし、初めて「自立」した街。
憧れ続けていたパリでの生活は、まるで宇宙にいる感覚、異世界で非現実。そして初めて得る自由。その異世界にすっかり魅了され、魂だけが現実に戻れずに5年ほど経過していました。

そんな、良すぎる思い出として心に残っているパリ生活があるので、またどこかでワーホリすることを考えながら社会人生活を送っていました。ワーホリ決断に至った経緯はよければこちらから。

そして選んだスペイン。ここは私にとって大当たりだったようです。
まずスペインに住んでみて、「私は、海外のどこでもいいわけではなく、”フランス”がいいんだ」ということに気がつくことができました。(この部分に関しては、スペインを下げていてごめんなさい!)
そして出会ってくれたみんなたち、21歳の楽しすぎた記憶を上書きしてくれました。
彼らが、人と一緒に生きることの楽しさを思い出させてくれて、もう一度人と一緒に働きたいし同じ目標に向かって一緒に頑張りたい、そして自分の家族を持ちたい!と思わせてくれました。急に家族!?と飛躍しているように思えますが、彼らに出会わなければ、「このまま一人でいいや〜」と思っていたことでしょう。そういった面でも、彼らは私に大きな影響を与えてくれたのです🥺

周りの人に恵まれ、自分の好きなように旅行して、充足感に満ちたスペイン生活が、私のパリへの未練を断ち切ってくれたようです。海外に住むならフランスが良いけれど、過ごしていて楽しい場所はフランス以外にも存在する、そう気づかせてくれました。生まれ育った日本だって、私は大好きです。

パリに住むことを目標にしたくない、という思いはずっと持っていて。なぜならそれを目標としてしまったら、住むことができた時にもう先がないから。今は、日本で頑張って、行き着く先や通過点がパリだったら尚良いなと、素直に思えています。

「絶対にパリに戻りたい!!!」そんな気持ちを抱え続けて生きていた5年に、終止符を打つことができたスペイン生活。過去への大きすぎる未練を捨てることができて、今はすっきりとして、言葉通り、付き物が落ちたような気持ちでいます。あー、来てよかった、楽しかった。

長すぎる時間がかかってしまったけれど、過去を捨てて未来を見られるようになったのは、私にとって大きな一歩。他にもキャリア等、捨ててしまったものが多いけれど、捨てるべきものを捨てられたこのワーホリは、私にとって、とても大きな意味を持つ1年になったように感じます。戻らない過去にしがみつくよりも、これからの長すぎる未来を明るいものにしていく方がずっと大切だしね。

「バルセロナにワーホリに来て、本当によかった!」
そんな、充足感でいっぱいのワーホリ終了直後です。

それでは、次回以降は旅行編!Adios!